オブジェクト
エンタープライズに関連した構造
解説
オブジェクトとは、設備、建物、アプリケーション、データのような有形または無形の複数の部分からなる構造です。オブジェクトは、自動化されたアクティビティの実行、アクティビティを実行する人々の支援などの振る舞いが可能です。オブジェクトは複数の部位から構成されています。それらの組み合わせで、更に複雑で高度な機能を持つオブジェクトが構成されます。
エンタープライズ・デザインの目的を果たすには、あらゆるオブジェクトが工学的にデザインされ、予測通りに(再) 生産できるわけではない、ということへの理解が重要になります。設備やソフトウェア・アプリケーションのように、複雑かつ決定論的で、正確な仕様をデザインできるものもあります。しかし植物や社会構造のようなオブジェクトは、それらの形や機能の多くがそれら同士や周囲の環境との相互作用を通して現れる、複雑で予測不可能なものであることから、それらに与えうる影響は限定的です。
オブジェクト・マップ

リンク関係を表しています。オブジェクトモデル、ER図、ドメインモデル、データモデルとも呼ばれます。
オブジェクト要素の具体例
- 病院は、ベッド、薬、機器、患者の医療記録、および医師や看護師のチームを管理する。
- 放送局は、レシピ、料理、有名シェフなど、食に関する一般向けウェブサイトを提供する。
- 政府機関は、規制や課税の目的で国民とその車に関する情報を扱う。
- 空港は、飛行機、乗客、ないしフライトだけでなく、誘導路や建物などのインフラも扱う。
オブジェクト要素の活用例
- 単一の一貫した語彙を使用する。
- ソフトウェア・ソリューションをデザインするとき、同一のエンティティとリレーションを一貫して使用する (データ・モデル、ユーザー・インターフェース)。
- 必要なアセット (設備、ソフトウェアおよび建物など) を購入し管理する。
他のベース要素とのつながり
- 人々はオブジェクトを使用する
- オブジェクトはアクティビティを実行する
- オブジェクトはアウトカムの達成に必要となる
ファセットおよびインターセクション要素とのつながり
- コンテンツはコミュニケーションのオブジェクトである
- チャネルは相互作用のオブジェクトである
- アセット はエンタープライズのアクティビティをサポートするオブジェクトである
- プロダクトは私たちのオファリングとなるオブジェクトである
- ブランドは表現のオブジェクトである
- オーガニゼーションはコラボレーションのオブジェクトである
ラベルの推奨例
- 物理、無形 (タグ)
- 決定論的、創発的 (タグ)
- 所有、外部 (タグ)
- コスト (メトリクス)
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